作成した製図をデータでやり取りできる
CADで作成した図面は、紙ではなくデータ形式です。そのため、他の人とのやり取りがしやすいです。クラウドやメールで共有することはもちろん、USBメモリに入れて手渡しすることも可能です。コピーもすぐに行えるので、複数の図面を用意することも難しくありません。さらに、紙のように嵩張ることがないため、CADを導入すると、図面の保管もしやすくなります。万が一を考えて、バックアップを作ることも難しくありません。
製図の作業が効率化する
CADを導入すると、製図の作業が全体的にスムーズになります。線や円を描いたり、図面の向きを変えたりといったことが、マウスひとつで行えます。さらに、特殊な機能を持ったコマンドを駆使すると、より効率的な製図が可能となります。コマンドを使用すれば、立体的で複雑な図面でも、比較的簡単に作れます。また、CADの種類によっては、あらかじめ特定の図面に使用できる部品が用意されているものもあります。その部品を直接、あるいは少し手を加えただけで使用できれば、一から部品を作る手間も省けます。
既存の図面の改変も容易
設計を行う現場では、すでに用意されている図面に手を加えるということも珍しくありません。ただ、紙の図面だと、改変がやりにくいです。既存の図面に直接手を加える場合、元の図面の原型がなくなってしまいます。それを防ぐためにコピーすると、元の図面の線が消せません。それに対してCADは、データをコピーして同じ図面が簡単に用意できるので、改変が容易です。そのため、図面の改良や問題点の修正なども、スムーズに行えます。
水道CADは、立体的に配管や水道の内部の構造を把握できるとあって、家庭や企業向けに水道工事を請け負っている工務店や専門業者を中心に需要が高まっています。
